勉強をさせることが目標なんですか?
親が子供にいう言葉
「早く勉強しなさい!」「ちゃんと勉強しなさい!」
子供に対していう言葉として果たして適切であろうか?
将来は野球の選手になりたいという子供
将来何になりたいか?
この質問に対し、例えばプロ野球の選手になりたいという子供。
その子は、野球をやっています。そして、プロ野球という目標のために一生懸命辛い練習に励んでいます。
試合に出るためには、レギュラーにならなければいけない。毎日ボールを投げたり、バットを振ったり自主練習もします。
レギュラーになれなければ、悔しい気持ちになり、さらに厳しい練習に励みます。
毎日の努力によりレギュラーを掴み、試合に出れるようになったならば、今度は相手チームに勝ちたい。今まで以上に練習に励み野球に没頭し、そして試合に臨みます。
勝つときもあれば、負けるときもあります。その勝敗による感情がより充実した練習につながるのでしょう。
さて、この子供の目標は野球の練習をすることではなく、チームのレギュラーになり、試合にでて活躍し、相手チームに勝利をし、将来は自分が選んだ野球のプロになるということです。そのために、誰に言われるのではなく辛い練習に進んで取り組んでいるのです。
勉強のできる子供
学校や塾などでいつも上位に入る子供たちはどうなのだろうか?
毎日勉強を何時間もします。中には起きている時間、空いているときは勉強ばかりしているという子もいるようです。
勉強のできる子供にとっての目標とは勉強をすることなのだろうか?
おそらく勉強を目標とするならば、辛い勉強時間はさらに辛く感じると思います。
勉強をしているとき、すでに目標が達成されているからです。
しかし、この学校に入学したい。
将来はお医者さんになりたい。
将来は弁護士になりたい。
いろんな形の夢があります。そして、その夢の叶えるために勉強が必要ということであれば、一生懸命できるのです。
目標に対する想いの強さが大切
誰にでも目標を設定することはできます。しかし、その目標を達成させてやるんだという気持ちには差があります。
「覚悟」とでも言うのでしょうか?
例えば、大リーグで大活躍しているイチロー選手の卒業文集を紹介したいと思います。
僕の夢
ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校でも全国大会へ出て、活躍しなければなりません。活躍できるようになるには、練習が必要です。ぼくは、その練習にはじしんがあります。ぼくは3才の時から練習を始めています。3才~7才までは、半年位やっていましたが、3年生の時から今までは、365日中、360日は、はげしい練習をやっています。
だから一週間中、友達と遊べる時間は、5時間~6時間の間です。そんなに練習をやっているんだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。そして、中学、高校で活躍して高校を卒業してからプロに入団するつもりです。そして、その球団は、中日ドラゴンズか、西武ライオンズが夢です。
子供に勉強をしてもらいたい。
その思うのであれば、子供が勉強の先にある目標や夢を見ることが必要です。目標をみつけるためにも、今は辛い勉強もがんばろうということこそ難しいのです。
そのためには、本を読んだり、映画をみたり、スポーツに触れてみることも大切です。勉強はほどほどであるば、音楽に興味を持ち才能を伸ばすかもしれません。
子供にはいろんな才能があります。「勉強」という単語に翻弄されるのではなく、夢や目標を見つけることに手を差し伸べてあげることも大切かもしれません。