山中慎介選手引退
3月1日に行われたルイス・ネリとのタイトルマッチを最後に山中慎介選手は引退しました。
それにしてもルイス・ネリ選手はワルですね。
昨年8月のタイトルマッチでは、山中慎介選手のコーナーからのタオル投入によりネリ選手が勝利しました。
しかし、その後のドーピング検査においてネリ選手から陽性反応がでました。
メキシコで食べている牛肉に含まれているのが要因とのことでネリにとっては事なきを得たという感じです。
しかし、人によっては陽性反応のドーピング量の検出にはウシ1頭食べなければ検出されない量ということも言われていたとか・・・?
そんな疑惑の選手!今回の再戦ではすっきりと綺麗にやってもらいたいという願いが強かったです。
問題の計量
3月1日のタイトルマッチ前日計量で事件が発生しました。
山中慎介選手は計量一発でクリアしましたが、チャンピオンのネリがまさかの計量オーバー
しかも1回目は2.3キロオーバーの55.8キロ
そして2時間後の再計量も54.8キロで規定体重をクリア出来ずにネリはチャンピオンを剥奪されました。
剥奪後の処置としては、ネリは勝っても引き分けてもチャンピオンとして地位が戻りませんが、チャンレンジャーである山中選手が勝利した場合にはチャンピオンになれるということです。
しかし、17階級に分かれているボクシングの意味を考えると計量オーバーをした場合に試合をして良いものか?
しかもネリには計量の翌日昼の12時に58キロという計量指示です。
私見ですが、やらせるのであればバンタム級の規定体重までは絶対に落とせ!という感じですね。規定体重まで絞ることが試合に向けたプロとしての仕事だと思います。
試合はやる
規定体重を守れなくても試合はやるという意味。
これは非常に難しい問題です。
世界タイトルマッチになれば、数多くの関係者の協力により成立します。
今回であれば、開催場所である両国国技館、そしてTV放映まであります。
中には、格闘家の青木真也さんが誤解を生むような発言をしていました。
これについては炎上したようです。
仮に、山中慎介選手に試合の続行、中止の意志を決められるとしてもなかなか難しいと思います。
自身の再戦に対し所属ジムや多くの関係者が必死になり試合を組むために動いていました。
そして、試合が決まればチケットは売り切れになるほどの人気選手だけに、当日は地元から東京へ応援に駆けつけてくれるということを考えると、中止という決断は出来ないと思います。
今回の件では、日本ボクシング協会やWBCなどが中止宣言をするべきだったかもしれません。
山中選手お疲れ様でした
昔から好きで応援していました。
最後の試合が対戦相手の問題でスッキリしない終わり方だったと思いますが、長期チャンピオンでいること、何よりも同じ階級で日本歴代単独2位という防衛記録はすばらしいです。
プロとして続けていれば、筋肉量の増加など多くの要因で階級が上がっていくことが多い中、同じ階級でやり続ける精神力と生活習慣はすばらしいと思います。
今後もボクシング界だけでなく、自身のためにもより活躍できるよう祈念してます。